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世界的に犯罪が少ない日本の知られざる「更生保護のリアル」

やり直しのできる社会を目指して
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日本は犯罪率が低いのは、一体なぜだろう。その背景にはさまざまな地域コミュニティで更生に尽力する人々がいる。『ヤクザになる理由』等の著書を持つ廣末登氏が、「草の根の更生保護のリアル」をレポートする。

日本は「犯罪が少ない国」

「国際犯罪被害者調査」をご存知だろうか。犯罪に関する国際比較を目的として、国連地域間犯罪司法研究所と国連薬物・犯罪局によって実施されている調査である。

以下、2008年に法務総合研究所が「研究部報告39」において報告した各国比較データにつき要約する。

 

犯罪の各国比較は、犯罪に対する法律や統計制度の違いから難しい。この調査は、同じ調査票で、各国国民にそれぞれの犯罪の被害にあったか否かを直接聴取する方式で行われた。

対象となった犯罪12種類のうち最も被害者率が高いのは、日本では、自転車盗が5.1%、消費者被害(詐欺等)1.9%、女性に対する性犯罪1.3%、車上荒らしが1.1%であった。

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OECD(経済協力開発機構)平均では、消費者被害が10.4%と格段に多く、私物盗難(置き引きなど)・すり被害が3.7%で最も多くなっている。欧米への海外旅行において、日本国内の習慣のまま置き引き等にあった経験をもつ者は多いが、日本0.3%と比較して、フランス3.3%、ドイツ3.0%、米国4.8%と、海外では私物盗難・すり被害率の違いは大きい。

OECD平均で私物盗難・すりに次いで多い犯罪は、車上荒らし、自転車盗、暴行・脅迫、汚職、性犯罪と続いている。

日本がOECD平均を上回っているのは、自転車およびオートバイ盗のみであり、他はOECD平均を下回っていることから、犯罪が少ない国という国際的評価を得ている。

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