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# 中国

中国政府が懸念する「次のチャイナショックは防げないかも…」問題

外貨準備3兆ドルでも盤石にあらず
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次のカタリストとしての「人民元相場」

日々の最も受ける照会の1つに「急変動のきっかけは何か」という問いがある。

金融市場では市場の急変動を誘発する取引材料をカタリスト(Catalyst:触媒)と表現することがあるが、近年動かない相場が続いていることもあって、市場参加者のカタリスト探しには自然と熱が入るのはよく分かる。米中貿易戦争の激化や英国のEU離脱(ブレグジット)はその筆頭となるはずであったが、もはや完全解決が期待されずカタリストとしての迫力を失っている感が否めない。

現状を踏まえる限り、カタリストの筆頭は「FRBの利下げ」だと思われ、FF金利先物市場だけではなくFOMC声明文においてその可能性が示唆されることなどがトリガーになってきそうである。

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過去2年における筆者の基本認識は「積年のドル高が修正されるにははっきりとした米金利低下が必要」というものであり、具体的には米10年金利の2%割れ定着などがドル/円相場を105円以下に連れて行く条件になるのではないかと考えている。FRBの正副議長が利下げの可能性を示唆している今、そのような動きは決して非現実的なものではあるまい。

そうした「FRBの利下げが視界に入ること」以外で筆者がカタリストとして注視しているのは、本欄でも繰り返し論じている人民元相場の変動である。

 

「1ドル=7.0元」を巡る攻防については何度か議論しているが、こうした「下落する人民元」と「それに歯止めをかけたい中国政府」という構図が注目される背景には「政策的に努力しなければ制御できない元安に陥る」という恐れがあるからにほかならない。

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