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米要人と次々会談…菅官房長官「突然の外交デビュー」の舞台裏

「ポスト安倍」の風向きが変わった?

「選挙に強い」有力議員の敗戦で変わる構図

4月5日に下関北九州道路整備を巡って安倍晋三首相と麻生太郎副総理・財務相の意向を「忖度した」と発言したことで引責辞任した塚田一郎国交副大臣(当時)に続いて、11日には桜田義孝五輪相が衆院比例代表東北ブロック選出の高橋比奈子議員のパーティーでの「復興以上に大事なのは高橋議員だ」発言で更迭された。

桜田、塚田両氏はそもそも「閣僚不適格」の烙印を押されていた問題児ならぬ、問題国会議員であった。さらに桜田氏は自民党二階派(志帥会)、塚田氏が麻生派(志公会)であり、なぜか問題発言やスキャンダルを引き起こす衆参院議員は二階、麻生両派に集中している。

派閥領袖である麻生副総理と二階俊博幹事長の2人もまた、7日の統一地方選前半戦の焦点であった大阪、福岡、島根の3府県知事選で両氏が全面支援した自民党推薦候補が大敗を喫したことで党内影響力の低下が指摘されている。

 

「選挙に強い」という神通力に衰えが見えはじめたと書かれた(「産経新聞」9日付朝刊)二階幹事長は選挙期間中に3回も足を運んだ大阪府知事・大阪市長のダブル選挙で大阪維新の会の前市長・吉村洋文、前知事・松井一郎両氏に知事、市長選でともに惨敗した。 

麻生副総理も「なぜそこまでやるの?」と言われた地元の福岡県知事選で現職の小川洋知事を引き下ろすために元厚生労働官僚を擁立したが、事前の予想を超える4倍以上の大差で敗北した。

非バッジ(非現職議員)の古賀誠元幹事長と山崎拓元副総裁はもともと麻生氏とソリが合わないので小川知事支援で動いたのは当然としても、二階派や石原派の同県選出国会議員だけでなく、地元県連が麻生氏の指示に事実上、背いたことは無視できない。同氏の汚点となった。

こうした中で、今や「ポスト安倍」の有力候補となったとされる菅義偉官房長官の存在感が急速に高まってきている。古賀氏は知事選翌日夜のBS日テレ「深層NEWS」に出演、菅氏が安倍後継の有力候補と断じたことから永田町雀の口の端に同氏の名前が頻繁に上るようになった。

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