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「アマゾンの商品を安く買えます…」に隠された恐ろしい真実

アマゾン急成長が生んだ「死角」

アマゾンで売られている商品をいつでも割引価格で…

アマゾンで売られている商品をいつでも割引価格で購入できる――。そんな夢のような話を聞いたら、みなさんは利用するだろうか。

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結論から言ってしまうと、上記のようなサービスは確かに存在している。少し準備をするだけで、いとも簡単にアマゾンの商品の値段を割り引くことができるのだ。多くのユーザーにとって非常に喜ばしいことに違いない。

しかし、その仕組みの裏側を知りながらサービスを利用しているユーザーがどれだけいるのか、筆者は疑問を感じている。真実を知った時、おそらく手放しにサービスを利用することができなくなってしまうはずだ。

もはやインフラと呼べるレベルまで大きくなったアマゾン。その影響力がゆえに生まれてしまった負の側面を、海外で注目されるアマゾンの割引サービスの仕組みを紹介しながらお伝えしていこう。

 

2014年、アメリカで「Purse(パース)」というサービスがスタートした。 アマゾンの商品を安く買いたいユーザーと、アマゾンギフト券を換金したいユーザーをマッチングするプラットフォームである。

使い方は非常にシンプルだ。まず、アマゾンで商品を購入したいユーザーが、アマゾンのサイトで「ほしい物リスト」を作成し、割引で購入したい商品を追加する。次に、それをパースに登録すると、ユーザーは最大33%までの割引率を設定することができる。あとは、代理で購入してくれるユーザーとマッチングするのを待つだけ。

一方で、アマゾンギフト券を換金したいユーザーは、すでにパース上に登録されている欲しいものリストの中から、自分が購入できる金額の商品を選ぶ。そして、安くアマゾン商品を買いたい人に成り代わって、自らが所有するアマゾンギフト券で商品を注文し、配達処理を行う。

例えば、10,000円のイヤホンを、20%割引の8,000円で購入したいというリストがあるとしよう。アマゾンギフト券を換金したいユーザーは所有しているアマゾンギフト券を使い、10,000円のイヤホンを購入する。すると、商品を安く購入したいユーザーから8,000円分の代金が代理購入したユーザーへ振り込まれるという流れだ。

しかも、振り込まれるのは現金ではなく、仮想通貨であるビットコイン。アマゾンは正式にはビットコイン決済に対応していない。それでも、パースを利用すれば、アマゾンで実質的にビットコイン決済を行なうことが可能となり、なおかつ安く購入することができるという点が人気を集めているのだ。

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