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私達はいつまでこのクソつまらない仕事を続けなければならないのか?

「エンゲージメント」で人生を変えろ!

「クソつまらない仕事」で不幸になるのは宿命か?

先日、仕事仲間の友人と居酒屋で飲んでいると、隣で飲んでいるサラリーマンのグループからこんなセリフが聞こえてきた。

「あーあ、いつまでこんな“クソつまらない仕事”を続けなきゃなんないんですかね?」
「そだねー。やってらんないね、ホント。でも辞めるほどの能力もないしな~。生きているのが馬鹿らしくなってくるよな」

そんなやるせない会話が続いた。どうやら近くの大手メーカーの中堅社員らしい。すると50歳くらいの先輩らしき男性が言った。

「そんなもんだよ、サラリーマンってのはさ。ちゃんと空気を読んで渡っていきゃ、なんとかなるんだから。今はガマン、ガマン。Yさんの退職金知ってるか? やっぱり、なんだかんだ言ってもすごいんだようちの会社。まあ、難しいこと考えないで、頑張れや。さあ、飲も飲も」

私も30年前に同じように諭された記憶がよみがえる。仕事がつまらないと私が腐っていると、やはり50代の上司が言ったのだ。

「うちの会社はなあ、歳とればとるほどおいしい会社なんだよ。今はつまらなくてもさ、我慢さえしていれば後で笑うことになるんだよ」

2018年の世界幸福度ランキングで日本は156ヵ国中54位。G7はもちろん、G10の中でも断トツ最下位だ。そして、ギャラップ社による従業員のエンゲージメント(仕事への熱意度)調査では、139ヵ国中132位という結果だった。

日本人は長時間労働はするが、世界で最も仕事に熱意がなく、そして最も不幸だといういうことなのか?

G10トップの自殺率、そして「過労死」「孤独死」といった日本ならではのキーワードを考えると、否定はできない。

でも、居酒屋の先輩が言ったように「ガマン」をしていれば、いつか幸せになれるのか?

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先輩のアドバイスは「時代遅れ」

心理学者ショーン・エイカー博士の研究によると、人には「成功して幸せになるのではなく、幸せを感じられる人が成功する」という傾向があるらしい。つまり、いつか成功しようと我慢・努力を続けてもそれはかなわず、今の仕事を楽しみ、そこに幸福を見出せる人が成功するということである。

バブル期以前の退職後の好待遇や60歳からもらえる年金というのはもう昔の話だ。そして今は「人生100年時代」だ。放っておけば、「つまらない仕事」はまだ何十年も続くのだ。

残念ながら「先輩」のアドバイスは時代遅れだったようだ。

日本人は「働きバチ」だと揶揄されて以来、週休2日制、週40時間労働の徹底、そして近年の「働き方改革」など、労働環境についての努力は続けてきたように見える。しかし、居酒屋の愚痴や朝の満員電車の中の表情を見ても、いまだに多くのサラリーマンはイキイキと仕事を楽しんでいるようには見えない。

近年ささやかれている、国際的競争力を失いつつある日本のビジネス、そして超高齢化社会などは、私たちの不安をさらにあおってくる。

日本のサラリーマンの未来は、AIすら馬鹿らしくてやらないような「クソつまらない仕事」を延々と続け、毎日酒場で嘆いている、そんなSFホラー映画顔負けの恐ろしい様相を見せることになるのだろうか?

いや、次世代にそんな「空っぽ」の人生を歩ませてはならない。手遅れになる前に何とか手を打たなければ。

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