「世界の景気に敏感」な日本株、2019年の動きはどうなる・

いきなり減速、とはならなそうだが…
シェア ツイート ブックマーク

2012年12月から2018年末まで、わが国景気は緩やかな回復を維持してきた。この回復は、国内の要因よりも、海外の要因に支えられてきた側面が大きい。そのため、海外経済の動向にわが国の株価は敏感に反応する。12月25日、日経平均株価が前週末終値から1010円下落したのはよい例だ。

2018年末の時点で、世界経済は取り敢えず安定感を保っているにも拘らず、12月後半、日経平均株価は大きく下げた。その背景には、世界経済の先行きに不透明感が台頭していることがある。その中で業種別の株価騰落率に注目すると、中国経済との関連性が高い業種において株価の下落が顕著だ。

それは、中国経済の減速をうけて、わが国企業の業績悪化を警戒する市場参加者が増えていることを意味する。中国経済の減速は大方の予想を上回っている。今後の展開が心配だ。

 

日本株は世界の景気敏感株

世界経済の先行き懸念などが高まると、わが国の株価は大きく動くことが多い。背景には、国内の需要が低迷してきたことを受けて、わが国企業が海外進出を進めてきたことがある。そのため、企業の業績動向は米国や中国などの景気動向に大きく左右される。為替レートからの影響も無視できない。12月25日の日経平均株価の大幅な下落はその一例だ。

まさに、“日本株は世界の景気敏感株”というにふさわしい。2012年12月以降の世界経済の中で日本株がどう推移してきたかを考えると、基本的には産業用の素材、部品、機械など海外の需要が企業業績の拡大を支えてきた。特に、2016年半ば以降は、中国政府が公共工事などを増やし、中国の景気が緩やかに回復したことが重要だ

中国の需要の重要性は、わが国の工作機械の受注動向を見ればよくわかる。2016年秋口以降、中国からの工作機械受注が増加し始めた。2017年11月には、工作機械受注全体の25%程度を中国が占めた。これを支えたのが、“中国製造2025”(IT先端技術振興策)だ。中国は半導体の自給率向上など、IT先端分野での競争力向上を重視している。

それが、わが国の半導体、半導体製造装置、工場の自動化(ファクトリー・オートメーション、FA)、機器の制御関連のテクノロジーへの需要を高めた。それに支えられ、2018年春先まで電気、機械関連企業は“我が世の春”というべき好況を謳歌してきた。一転して、3月以降は米中貿易戦争への懸念が高まり、わが国の関連企業の業績見通しは悪化している。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら
記事をツイート 記事をシェア 記事をブックマーク
-->
お知らせ
お問い合わせ
特定商取引法に基づく表記
現代ビジネス広告掲載について
マネー現代広告掲載について
コンテンツマーケティングについて
プライバシーポリシー
Lebaobab オフィシャルウェブサイト