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# マネジメント

「共感力」が経営を殺しうる理由

共感性はウソをつく

「共感力」はほんとうに経営に必要、なのか?

「共感力を鍛えなさい」

今の時代は、共感されるかどうかが重要。あなたも、こういう言葉を聞いたことがあるかもしれません。

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たしかに、SNSの発達によって「共感される発言」や「サービス」は瞬く間に、拡散され、思いもかけないようなチャンスをもたらすことは多いです。

一方で反対の意見もあります。SNS時代だからこそ、こういう反対意見もあります。

「鈍感力を鍛えなさい」

いわく、周りからなんて言われようが関係なく、鈍感力を持って生きた方が楽だというわけです。

共感力と鈍感力、同じ、1という情報があったときに、どれだけの自分に影響を受けるのか、という点では、この二つは矛盾しているように見えます。では改めて、あなたは、経営において

「共感力は、必要か」

と聞かれたら、なんと答えるでしょうか。

 

「共感性」は、嘘をつく

そもそも、共感性とはなんでしょうか。Wikipediaによるとこうあります。

>共感(きょうかん、英語:empathy)は、他者と喜怒哀楽の感情を共有することを指す。 もしくはその感情のこと。 例えば友人がつらい表情をしている時、相手が「つらい思いをしているのだ」ということが分かるだけでなく、自分もつらい感情を持つのがこれである。 通常は、人間に本能的に備わっているものである。

簡単にいうと「他人の気持ちに寄り添うこと」でしょうか。

これがあるからこそ、人は「自分がされて嫌なことをしない」という行動も取るし、弱い人の立場を支えようとする。たしかに、人間としては重要な要素にみえます。

だが、それでも私は、

「共感に基づく、意思決定はやめたほうがいい」

と思うのです。より具体的にいうと、「共感によって意思決定した、経営の判断は、やめた方がいい」と常々感じます。

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