FA18戦闘機(Photo by gettyimages)

米軍機墜落、なぜ亡くなった操縦士は「座ったまま」だったのか

その瞬間に起きたこと
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墜落の原因は…

6日未明、米海兵隊岩国基地(山口県岩国市)所属のFA18戦闘攻撃機とKC130空中給油機が接触し、墜落する事故が起きた。海上自衛隊が救助した戦闘機操縦士2人のうち、1人は生存、1人は死亡という明暗を分ける結果になった。

死亡したFA18の操縦士はシートに座ったまま、発見された。元戦闘機操縦士の自衛隊OBは「非常に珍しい事態」と事故原因を推測している。一方のKC130には5人が搭乗しており、こちらは依然、全員が行方不明のままとなっている。

在日米海兵隊によると、墜落した2機は夜間の空中給油訓練を行うために岩国基地を離陸し、室戸沖へ向かった。空中給油はKC130の主翼から伸ばした「ドローグ」と呼ばれる給油ホースをFA18の給油口に接続して行われる。

空中給油は、航空機同士が飛びながら接近するため素人目には難しそうに見えるが、航空自衛隊の操縦士によると、「空中給油は編隊飛行と同様欠かすことができない基礎で、多くの操縦士が訓練を重ねており、さほど難しくない」という。

では、なぜ2機は接触事故を起こしたのか。

6日未明から午前にかけて四国沖には停滞前線が張り出しており、ぐずついた天気となっていた。

元戦闘機操縦士で航空自衛隊の航空事故調査部長だった永冨信吉元空将補は、「天候が悪く、乱気流が発生したのではないか。これに巻き込まれ、ドローグがFA18に当たって機体を損傷させ、異常な飛び方となってKC130にぶつかり、2機とも墜落したのではないか」と推測する。

もちろん人的ミスも「否定できない」と言うが、永冨氏は「悪天候犯人説」を一番に挙げる。

なぜ「座ったまま」だったのか

奇妙なのは、操縦士のうち1人がシートに座ったまま、亡くなって発見されたことだ。

 

戦闘機の操縦士が緊急脱出のためのレバーを引くと、瞬間的にシートごと空中に射出される。それから間もなく、火薬の破裂によって膝から背中にかけてシートがピンと張った状態となり、操縦士は押し出されるようにしてシートから開放される仕組みとなっている。

身軽になった操縦士は自動的に開いたパラシュートによって降下し、着水と同時に、パラシュートにつながれた救命キットのボートが開く。操縦士はこれに乗り移って救出を待つことになる。

亡くなった操縦士はなぜ、シートごと海に落ちていたのだろうか。

永冨氏は「緊急脱出するには高度が足りなかったのではないか。KC130との衝突の衝撃でFA18がバランスを崩し、立て直そうとしている間に、緊急脱出に必要な高度を下回ったのかもしれない」という。

過去、航空自衛隊の戦闘機が墜落した事故の例から、およそ600mの高度があれば、パラシュートが開くことがわかっている。この事故のとき、シートは無事だった操縦士の数m横に落下しており、操縦士とシートが離れたばかりだった。

ただ、今回の事故ではもう1人の操縦士が無事に生還している。複座の戦闘機の場合は後部座席、前部座席の順で射出されるため、この時間差が運命を分けた可能性もある。

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