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介護で“施設難民”化はどうやったら避けられるか

親や配偶者のために知っておくべきこと

ある調査によると、新規の申込者が特別養護老人ホームに入所できるまでの待ち期間は、平均1年3ヵ月だそうです。「介護もプロに任せたほうが安心」「自力では面倒を看きれない」そう考えて介護施設を探す人は多いでしょうが、すぐには託せないのが現実。かといって、「家ではとても面倒みきれない」という場合もあるでしょう。
そんなとき、どうすればいいか。「施設難民」化を危うく逃れた男性の体験談から、ヒントを探ります。

(記事中の写真は、いずれもイメージです)

半身マヒになり、3度も自殺を図った妻

自営業のBさん(60代)が介護に直面したのは、まだ48歳のときだった。

「突然、妻が倒れて、すぐに救急車を呼んだんですが、病院を何軒もたらい回しにされてしまいました」

脳出血だった。なんとか受け入れてくれる病院が見つかり、妻は一命をとりとめたが、後遺症で左半身にマヒが残る。病院でリハビリを受け何とか帰宅できるまでになったが、妻は不自由になった体に絶望したまま。あろうことか3度も自殺を図った。いずれも未遂に終わったが、それからは部屋に閉じこもり、長いすに横になって動こうとしなくなったため、ついに腰が変形して曲がってしまった。

Bさんの生活は一変した。なによりも最初は、家事万端を引き受けることになったのが大変だったという。

「一生懸命仕事をして家計が潤えば、男の責任は果たせると思っていた時期。それまでスーパーにもほとんど行ったことがなかったから、カゴを手に1人で買い物する自分が恥ずかしかった。順調にいっていた人生に急ブレーキをかけるなんて、まったく想定外でした」

それでもBさんは労を厭わず介護に取り組んだ。家をリフォームし、左片マヒの妻が少しでも暮らしやすくなるよう、工夫した。

「体に残った能力を少しでも活かしてほしくて、トイレやお風呂に手すりを付け、自力で動けるような環境にしました」

「失った機能を悲しんでばかりいたらつらいだけ。日常の生活で少しでもできることがあれば、それを一緒に喜ぼう」

そう妻を励まして、外出することもあった。週に1度は2人でスーパーへ行き、旬の野菜や果物を見て、閉じこもりがちな妻が季節を感じられるようにした。好きなものを買ってきて、一緒に料理をしたこともある。

妻がカボチャを切って煮ることができれば、「ほらできた」と妻に語りかけ、喜びを分かち合おうとした。妻が少しでも心地よく過ごせるようにと、一年中、庭の花が見られる住まいに引っ越しさえした。

【写真】横になった妻のため、引っ越しまでした
  横になって動こうとしなくなった妻のために、庭の花が見られる家に引っ越しまでした photo by iStock
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