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養育費を渋る前夫への「壮絶な逆襲」、前妻が息子を使って仕掛けた罠

養育費の交渉を断念させるべく…

前妻への養育費と母親の介護で「家計破綻」の危機

私は行政書士をしながら男女問題研究家として活動しており、これまで何千件という離婚などの男女トラブルの相談を受けてきました。最近では養育費の支払いをめぐって、別れた夫婦が揉め合うことが増えています。

「このまま(前妻が)養育費をあきらめてくれないと、母と一緒に首をくくるしかない」

これほどぎりぎりのところまで追い詰められているのは、今回の相談者・小谷純一郎さん(42歳、仮名)です。

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純一郎さんは2年前に前妻と離婚したとき、前妻との間の長男(拓海君)の親権は前妻が持ち、純一郎さんは前妻に対して月5万円の養育費を支払うことを約束しました。

当時、収入の5分の1(手取は月29万円)という決して安くない金額に納得したのは、夜勤手当(月3万円)を当てにしていたから。

しかし、純一郎さんのそんな目論見は離婚後早々に崩れます。きっかけは、離れて暮らす母親が自宅で転倒。膝、首、頚椎の圧迫骨折という重症を負ったことでした。

「これ以上、母を1人にしておけないと思いました!」

純一郎さんは我先に母親を引き取ることに決めたのですが、もともとは若い頃に母親の反対を押し切って家を飛び出し、母親を独りにさせたことに負い目を感じていたようで……純一郎さんが4歳のとき、両親は離婚しており、純一郎さんは母子家庭で育てられたのですが、20歳をむかえると専門学校を卒業し、介護施設に就職し、アパートで1人暮らしを始めたのでした。

母親は最愛の息子を失い、家族は誰もいなくなり、公営住宅の一室で取り残されたので寂しい思いをしたことでしょう。純一郎さんは遅ればせながら、女手一つで育ててくれた母親の恩に報いたいと奮い立ったのです。

とはいえ、いかんせん母親の年金は年間でわずか39万円。一方、眼科や整形外科の医療費、オムツなどの生活必需品、そして食費や水道光熱費など支出は増える一方。毎月2万円の不足分は純一郎さんが補填せざるを得ず、母親分の支出が家計を圧迫したのですが、それだけではありませんでした。

 

純一郎さんは母親が在宅中、目を離せないので、今まで積極的に引き受けていた夜勤を断るしかなく、これまで支給されていた夜勤手当(月3万円)を失い、毎月の手取は29万円から26万円へ減少したのです。

こうして純一郎さんは前妻へ養育費を支払いつつ、母親の世話を引き受けた結果、毎月5万円の赤字に陥ったのです。

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