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さよなら、若者とおじさんを「分断」する社会【北野唯我×正能茉優】

お互いのこと本当にわかっていますか

「会社の上司と価値観が違うけど、どう乗り越えればいいの?」「若者が何を考えているのか、わからない……」 。

若者とおじさんの対立はいつの時代も起こり得るもの。しかし、そもそもおじさんに若者の姿は正しく伝わっているのでしょうか。はたまた若者はおじさんの気持ちを理解しているのでしょうか――。

今回そんな疑問を発端にして、新たな企画が始動します。『転職の思考法』著者の北野唯我さんと、Lebaobabのマネー現代編集部が「衝突ではなく、世代間をつなぐ」をコンセプトにしてタッグを組む新プロジェクト。名付けて「20代で作るメディア」です。

事前に応募してくれた20代の男女の若者たちとともに、「金・キャリア・テクノロジー」の観点でディスカッションをしながら、世代をつなぐきっかけを考えていくもの。そんな新企画の記念すべき第一回目は、ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社の正社員を務めながら、学生時代に起業したハピキラFACTORYの経営を続ける正能茉優さんがゲストとして参加してくれました。

北野さんと正能さん、そして参加してくれた20代の若者5人とのディスカッションから見えてきた「真の世代間の問題」とは――。

 

「衝突」ではなく、「世代間をつなぐ」ということ

北野唯我 1回目のゲストは正能さんがぴったりだと思っていたんです。なぜなら、今回のコンセプトは「衝突ではなく、世代間をつなぐメディア」なので、どちらの構造も理解している人じゃないとダメだと思ったからです。

正能茉優 私は地方を元気にする会社を経営しながら、普段は会社員としても働いているため、確かにいろいろな世代の方とお仕事をすることは多いです。今日は私がお会いしている様々な世代のリアルな働いている姿をお伝えして、いろんな世代のいろんな価値観の人が同じ社会で生きているということを再認識するきっかけになればと思っています。

北野 それにしても今日はずいぶんと華やかな格好で来てくれたんですね。

正能 この後、すぐに友人の結婚式に行かなきゃいけないので気合い入った服装になっていますが、気にしないでください(笑)。本日はよろしくお願いします。

「さよなら、おっさん」より、「ようこそ、先輩」!

北野 そもそも今の世の中には、「上下」の対立と「左右」の対立があると思っています。最近よく言われているのが西と東の対立です。西は渋谷などにあるIT系の企業で、東は丸の内にあるような商社や金融機関などの伝統的な企業ですよね。

なかでも、深刻なのは東における上下の対立ではないでしょうか。50〜60代の人たちは、価値観が違うこともあって、若者が何を考えているのかよく分からない。一方で、若者もおじさんたちのことを古くて昭和的だと思っている。つまり、ギャップがある。

正能 東の構造のなかには、通称「なのにおじさん」が登場しがちですよね。「俺の時代はこうだったのに、なんでお前は」とか、「俺は昔はこんなに頑張っていたのに、どうしてお前は」というセリフを聞くとウッてなります(笑)。

北野 いますね。そういう人に対して正能さんは、「すごいですね!」とか言って対応するんですか?

正能 ぎゅっとしてます。

北野 え! どういうことですか(笑)?

正能 上の世代の考え方と拒絶するのではなく、先輩たちが頑張って、切り拓いた道のりがあるからこそ、現在まで繋がっていると考えるようにしているんです。実際そうだと思いますし。リスペクトしながらも、一つのストーリーとしてその過去ごと抱きしめたいと思っています。

北野 そういった点では、NewsPicksの「さよなら、おっさん」という広告コピーは強烈なメッセージでしたが、さらなる分断を引き起こしましたよね。

正能 あれだけ騒ぎになったのだから広告としては成功だと思いますが、私の気持ちとしては「さよなら、おっさん」というより、「ようこそ、先輩」かな。上の世代に、先輩として君臨してもらうには、受け止めるこちらの努力も必要だと思うんです。「まだ何もしていない若造が偉そうに」と思われないようにしないと何も始まらない。

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