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全706議員調査で見えてきた「将来、総理になれる意外な人物」

「上に従順な者」が勝つとは限らない

「総理になれる人物」を大調査

全国の有権者から選ばれた衆参の合計706人の国会議員は、常に生存の恐怖にさらされながら、さらなる出世競争に励む。最終ゴールは総理大臣だ。

当選1回の新人議員から、在職48年になる超ベテラン議員まで、いったい誰が将来、総理になる可能性があるのか、誰がなれないのか。総理として必要な「政策力」「実行力」「人間力」の3つの観点から、調査を行った。

採点を行ったのは、6人の有力政治評論家と2人の全国紙政治部デスク。いずれも永田町取材に関しては、圧倒的なキャリアを持ち、幅広い人脈と見識を持つ面々だ。

 

8人の総合評価により、それぞれの政策、行動、人間をABCの3段階で評価。さらに、総理になれる可能性という観点から、個々に◎〇△の評価を行ってもらった。

それを点数化したうえで、選挙区別(北から順)に掲載したのが別表である。もし満票が入れば、27点になるし、何も入らなければ0点になる。

自民党の比例選出議員と、自民以外の議員については、一人でも△以上がついた議員のみ掲載してある。自民党の参議院当選2回以下の議員、社民・共産の議員は、該当者がいなかったため表から外してある(現職総理の安倍晋三も除外した)。

突如浮上した「石破派」の功労者

「齋藤(健)さんは絶対に許せないよ」

9月23日の訪米前に、安倍は親しい議員にこう漏らしている。総裁選での唯一の番狂わせは、石破派ながら農水大臣を務めていた齋藤健の存在だ。

「安倍応援団の一人に『内閣にいるんだろ。石破さんを応援するんだったら辞表を書いてからやれ』と言われた」と暴露した影響で、党員票は相当数、石破に流れたと安倍は見ている。

当然、齋藤の大臣留任はなくなったが、逆に、将来の総理候補として今回、意外な健闘を見せた。

「官僚出身にありがちな視野の狭さがない。経産省を中心に人脈も豊富。若くして大臣を経験できたのも大きい」(政治ジャーナリスト・角谷浩一氏)

ギリギリで安倍に歯向かった態度も、気骨があるという評価を集め、齋藤は11点(6位)を獲得。

その甲斐もあって善戦した石破茂は、今後も有力総理候補として、生きながらえることに成功した(19点・2位)。

「党員票で安倍に迫ったことで総理の目は残した。回りくどいいい方をするために、根暗な印象を与えてしまう点は損しているが、政策力と行動力は相当に高い」(政治ジャーナリスト・野上忠興氏)

総裁選が終わるやいなや、お礼回りに繰り出した石破は、地方行脚も再開する。ただ、安倍周辺の議員からの目は厳しい。

「沖縄県知事選では、二階幹事長がみずから『固定電話だけじゃ駄目だ。携帯にも電話をして応援をお願いするんだ』と檄を飛ばし、多数の議員が現地で活動したのに、石破さんは総裁選の慰労会を終え、投票日3日前になってやっと現地入りする始末。『やっぱりあの人は自分のことしか考えていないんだ』と反発を受けている」(自民党議員)

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一方、3選を果たした安倍晋三は、よりよい条件で「後継者」を見つけねばならない。党内最大にして、自身の出身派閥である細田派ではどうか。

かつて『細田派の四天王』の一人として安倍自身が名前を挙げ、実際に派閥の後継者として期待していたのが稲田朋美だが、3点に留まった。

「防衛大臣時代に失態を重ね、野党に追及されて泣き出すという醜態をさらし、とうてい後継者の器ではないことがわかった」(全国紙政治部デスク・上嶋大介氏[仮名])

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