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メルカリ小泉氏が明かす「本当のプロフェッショナル」を採用する方法

自走する組織はこう作る

新卒で入ったサイバーエージェントで、半年ものあいだ営業成績が圧倒的ビリだったところから一転……、新人賞や全社MVPを獲得し、起業したベンチャー企業を半年で70人に、3年で180人規模にまで育てたトライフォートCEO 大竹慎太郎氏の著書『』 の発売を記念して、大竹氏のかねてからの友人である小泉文明氏(株式会社メルカリ社長兼COO)との起業家対談・後編をお届けします。

(取材・文:編集集団WawW! Publishing乙丸益伸)

小泉流ミッションとバリューの生み出し方

大竹:前編では、「『組織の課題』を解決するには、ミッションとバリューを制定し、浸透させ、社内のルールやレギュレーションをプロの視点にあわせることで自走型の組織を生み出すことが重要」との結論に達したところで、この後編では、組織の課題を解決するための各論について聞いていきたいと思います。

小泉:よろしくお願いします。

(左:大竹慎太郎氏、右:小泉文明氏)

大竹:ひとつひとつ聞いていきたいんだけど、まずはメルカリのミッションと3つのバリューは、具体的にどうやって生み出されたのか?

小泉:まずミッションについては、当時の創業メンバーの3人と僕の4人で、合宿にいって決めたものです。

大竹:具体的に話したことは?

小泉:まず話したのは、10年後や20年後に会社をどうしていきたいのかってこと。これは夢物語でいいんです。そこへの到達が目標地点になるわけだから、むしろその夢は大きければ大きいほどいい。だから当時から話していたのは、グローバルにやりたいよねとか、世界中の物が売り買いされる場所になりたいよねっていう話をしていました。

大竹:そうやってできたミッションが「新たな価値を生み出す世界的なマーケットプレイスを創る」だったと。では、3つのバリューはどういう話し合いによって生み出されたもの?

小泉:そのミッションができた後に、「じゃあこれをうちの会社で達成するためには、どういう働き方をしていく必要があるっけ?」「どういう働き方を推奨すればこのミッションがより達成されやすくなるだろうか?」っていうのを、ポストイットにバーって書き出していって、後に似た言葉をグルーピングして、それぞれを1つの言葉に集約していきました。

すると7個とか8個とかになるんだけど、人間は3つ以上のものは覚えられないし、経営陣からの刷り込みが難しくなるので、3つに絞る作業をしました。

大竹:それで生み出されたのが、「Go Bold」「All for One」「Be Professional」という3つのバリューだったと。確かになー。世界の市場を取りにいくには大胆に仕事を進める必要があるし、みんなで力をあわせないと大きな仕事はできない。しかも、いつも真剣にプロフェッショナルに徹して仕事をしないと、より遠くにいくことなどできない、と考えるとすごく理にかなったバリューになっていると思います。

 

バリューを会議室の名前にせよ!

大竹:ではそういったバリューというものをメルカリではどうやって社員の皆さんに浸透させていったの?

小泉:メルカリでの浸透のさせ方を僕は「明るい宗教だ」って言ったことがあるんですけど、旧来型の会社の浸透のさせ方って、バリューを朝礼で唱和させたりとか、ちょっと今の時代にはそぐわないなと。つまり、バリューとかを社員の人たちに一方的に押し付けようとしている感じがして。

大竹:でも、人は押し付けられると逆に反発したくなる?

小泉:そう! だから、どうやったら押し付けなしに、自分たちで自ら体現していきたいって、社員の人たちが思ってくれるようになるかなっていう施策を次々に打っていった。

基本は、まずやっぱり経営陣がことある毎に、「なぜこのバリューになったのか?」「どういう働き方を社員のみんなに望んでいるか?」を語りかけること。その上で、経営陣やマネージャー陣は、普段の会話や会議なんかの中で、「それ超Go Boldだから良いじゃん」「それもっとAll for Oneにやっていこうよ」って、意識してバリューにからめて発言していくことも大事です。

大竹:普段の会話に入れていくのは大事!

小泉:ただ唱えるだけではもちろん駄目で、多くの社員の目に留まるところにバリューを書いていたり、あとは実際に、バリューに沿った評価をちゃんとするということ。

大竹:バリューに沿った働き方をちゃんとした人が評価されるわけだから、必然みんなバリューに沿った働き方をしてくれると。では、多くの人の目に留まる場所とは?

小泉:バリューをTシャツに書いて配るっていうのもいいですし、会議室の名前自体をバリューするっていうのもいいです。

大竹:おーなるほど! そうすると、「今日の会議室どこ?」って会話の度に、「Boldだよ」とか「Professionalだよ」とかって言葉を自然に口にだすことになるってことだ! それはいい!

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