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5年で9回「テンバガー(10倍株)」を的中した男は景気をこう読む

中学生でもわかる「買い」タイミング
誰もが一度は経験したい「テンバガー」(株価が10倍に値上がりすること)。そんな「テンバガー」を5年で9つも的中させたアナリストこそ、著書『』で知られる朝香友博氏だ。氏によれば「大局観」を持って、相場サイクル、金利、財政政策などを意識した投資をすることが大切だという。では、この「大局観」はどのように身につけるのか。くわしく教えてもらった。

中学生にもわかる景気の読み方

まず、中学校の公民の参考書に掲載されている教えを参考に、景気の先行きを読む基本からお伝えしていきます。

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現在の日本経済は、商品がよく売れ、生産が拡大し、企業の利潤が増えて経済活動が活発な状態(好景気、好況)でしょうか。反対に、経済活動が沈滞した状態(不景気、不況)でしょうか。

歴史を見ると好景気と不景気の時期は交互に繰り返されています。市場経済のもとでは、商品の消費量や生産量は、市場のはたらきによって社会全体としてある程度は調整されるものの、景気の変動を避けることは難しいと言われています。

そのため、深刻な不況や行きすぎた好景気が私たちの生活に大きな影響をあたえることがあるのです。

そこで各国の政府は、さまざまな政策によって企業の生産や国民の消費を促進したり抑制したりしながら、物価の安定とともに景気を調整し、経済を安定させるための努力をしています(『新中学校 公民』文部科学省検定済教科書、清水書院)。

 

・好景気、好況の特色

(1)商品がよく売れ、企業の利潤が高まる。

(2)企業は、利潤を設備投資や労働力の増強にまわして生産の規模を拡大→生産がさらにさかんになる。

(3)失業者が減り、労働者の賃金が上がって需要が多くなるが、それにともない物価も上がる。

・不景気、不況の特色

(1)生産過剰から、商品の売れ残り(滞貨)が最大となる→商品の価格が下がり、企業の利潤がへる。

(2)企業は操業短縮・休業などで生産をおさえる。

(3)市場は資金不足となり、銀行も融資を引き締めるため、資金に困った企業の倒産がふえる→失業者の増大。

(4)労働者の賃金は上がらず、国民の購買力は低くなり、物価は下がりぎみとなる。

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