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「トランプのいないアメリカ」夢のような4日間とは何だったか

マケインが命を賭して実現させたもの

マケインが葬儀に望んだもの

8月29日から9月1日までの4日間、ジョン・マケインは、最後の力を振り絞って「トランプのいないアメリカ」を実現させた。

こういっても何のことか、さっぱりわからないかもしれないが、順を追って説明しよう。その頂点が次のような「スイート」な場面だった。

少しばかりほっぺたが火照った気前のよさそうな白人のおじさんが、隣に座ったアフリカ系の御婦人に、なぜかキャンディのようなものを渡し悦に入っている。

こんな微笑ましい場面がツイッターで拡散されていた。

この二人とは誰のことか?

答えはジョージとミシェル。

白人のおじさんが、ジョージ・W・ブッシュ。アフリカ系の御婦人が、ミシェル・オバマ。

以前から、この二人、意外と仲良しだな、と感じてはいたのだけれど、まさかここまでとは思わなかった。

Seeing George Bush smuggle a piece of candy from his wife Laura to Michelle Obama while trying to be discreet gives me faith in the future of our Republic.

— Ray [REDACTED] (@RayRedacted)

9月1日にワシントン大聖堂(Washington National Cathedral)で行われた、共和党の重鎮の一人、ジョン・マケイン上院議員の葬儀での出来事だ。

マケインは、2018年8月25日、脳腫瘍のため亡くなった。82歳の誕生日(8月29日)を目前にしての死去だった。

そのマケインの葬儀に、ジョージもミシェルも、ともに夫妻で参列していたのだが、先ほどの二人のやり取りは、いつの間にか「スィート・ヴァイラル・モメント」と呼ばれていた。無理やり訳せば「拡散させずにはいらないほど微笑ましい瞬間」といったところか。

けれども、この微笑ましさこそが、亡くなったマケインが自分の葬儀に望んだものだった。

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彼が所望したものとは、「バイパーティザンシップ(bipartisanship)」と呼ばれるものだ。

直接的には、議会などの政治の意思決定の場における党派を超える協力のことを意味するが、当然、そのためには、政治信条は違っても、互いに相手を信頼できる関係が不可欠だ。そのような関係は、政治の場を離れれば、私的な友情関係に発展することもある。

極端なまでの党派性によって、ひどい亀裂を抱えてしまった今のアメリカの政治の世界をなんとか正したいということが、昨年夏に脳腫瘍が発覚したマケインが最後に望んだことだった。その希望に応えるために、ブッシュもオバマもともに、マケインへの追悼の辞を述べるために参列していた。

マケインは、アメリカの上院議員を30年務めたベテランであり、大統領を目指してブッシュとオバマの二人と競ったこともあった。

 

彼の異名が「マーベリック(異端)」といわれるように、議会での活動は、必ずしも常に所属する共和党の政策方針に同調するものであったわけではなく、しばしば党派を超えて民主党の議員とも法案の成立のために手を組んだ。

マケインにはマケインなりの強い信念があったからだ。それはまた、党よりも議員各自の政治信条が認められる(かつての)アメリカらしい政治文化の現れでもあった。

とはいえ、ここまできて、当のジョン・マケインがどんな人物であるのか、まったく見当もつかない人もいることだろう。そこで、簡単にジョン・マケインその人を振り返っておきたい。

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