校舎とグラウンドは、国宝・彦根城の敷地内にある(撮影/松永多佳倫 以下同)

甲子園連続出場を狙う「偏差値70の彦根東」強さの秘密

強豪大阪桐蔭との公式戦戦績は1勝1敗
全国からプロ野球を目指す能力の高い球児たちが集い、毎年、甲子園制覇を目標とする野球強豪校がある一方で、ほぼ全員が現役での難関大学合格を目指して、3年間勉強に邁進する進学校も各県に存在する。そんな進学校でありながら、昨年夏、今年春と2期連続で甲子園出場を果たした高校がある。この夏、3期連続の甲子園出場を目指して戦う彼らは、いかにして文武二刀流をこなしているのか? チームを率いて6年めになる監督にその秘密を聞いた。

過去10年、複数回甲子園に出場した唯一の公立進学校

世界最大の祭典・サッカーワールドカップも終わり、次の夏の祭りと言えば、すぐに高校野球を思い浮かべるのは、日本ならではだろう。

全国高等学校野球選手権大会——いわゆる夏の甲子園は、今年で第100回大会を迎える。1世紀を超える甲子園大会の歴史の中で、さまざまなヒーローやドラマが生まれ、多数のドキュメンタリードラマ、何百冊という関連書籍が作られるほどの超優良コンテンツとなった。もはや日本の夏の風物詩となった甲子園大会だが、その出場校を見ると、平成以降、大きく様変わりしていることがわかる。

 

甲子園の歴史を見ると、戦前から、広島商、松山商といった商業高校が強豪として名を馳せ、決勝進出の顔ぶれを見ても1970年代までは公立校が過半数を占めていた。それが、1980年代なると私学優位に逆転し、平成元(1889)年以降の29年間の夏の甲子園決勝進出校58校のうち公立校は6校、2000年以降では2007年に優勝した佐賀北のみ。もはや私立校でないと勝てないのが甲子園の常識となっている。出場校を見ても、昨年夏の甲子園出場49校のうち公立校は8校のみ。今や公立校が出場するだけで話題になるというご時世だ。

そんななか、昨年夏、今年の春に続いて3期連続の甲子園出場を目指しているしている公立校がある。しかも、この高校は、毎年多くの生徒が難関大学に進む県下で有数の進学校なのだ。滋賀県の彦根東である。

彦根東は、井伊家を藩主とする彦根藩藩校の流れを汲み、国宝彦根城の敷地内に校舎、グラウンドがあるという伝統校だ。

彦根城天守閣。天守が国宝指定された5城のうちの一つ
校舎は城内の内堀と外堀の間に立つ

拙著『偏差値70からの甲子園』(集英社文庫)の中でも取り上げたが、彦根東は公立進学校として毎年東大、京大を含めた国立大学に200名以上の合格者を出し、これまで春夏合わせて4度甲子園出場している。今春のセンバツ甲子園3回戦では、大谷翔平の母校でもある岩手代表・花巻東相手に、エースの増居翔太投手が9回までノーヒットノーランの快投を演じた。延長10回サヨナラ負けを喫したが、その健闘ぶりはいまだ記憶に新しい。
 
公立の進学校で甲子園常連校といえば、春夏通算41回、毎年東大10人以上合格、県下ナンバーワン進学校の静岡高校が筆頭であるが、“学校裁量枠”という推薦枠で県内の優秀な選手をかなり入部させていると聞く。同じく甲子園常連の進学校で愛媛県の今治西も、かつては推薦的な入試を実施していたし、福岡県の東筑もスポーツ枠の推薦入試があるのを考えると、ここ10年で甲子園に複数回出場した正真正銘の文武両道の公立進学校は、彦根東が唯一といっていいい。
 
スポーツ推薦枠もないのに滋賀県下では強豪校として名を馳せ、ここ10年間で4回の甲子園出場、さらに1987〜89年の八幡商業以来の3季連続甲子園出場を狙っている彦根東の村中隆之監督に、勉強と野球を高い次元で両立させる秘訣を聞いてみた。

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