写真:著者提供

大阪の交通事情は「京阪中之島線延伸」で大きく変わるかもしれない

そこには京阪の執念があった

最近、大阪と京都を結ぶ大手私鉄の京阪電気鉄道が中之島線を西へ向けて延伸する構想がメディアをにぎわせている。

大阪北港埋立地と中之島線延伸構想

京阪は、去年の7月大阪北港の埋め立て地である夢洲(ゆめしま)へのアプローチとして、中之島線の九条への延伸構想を明らかにした。九条は、地下に阪神なんば線、高架上に地下鉄中央線が走っている。その中央線は、現在終点となっている南港のコスモスクウエアから夢洲を通って、新桜島までの延伸計画(北港テクノポート線)がある。夢洲にカジノを併設するIR(統合型リゾート)施設の建設を行おうという構想にあわせて、夢洲まで新線の建設を行おうというのである。

統合型リゾートとは、平成28年12月に「統合型リゾート推進法(IR促進法)」が施行となり、いままで禁止されていたカジノが日本でも開設することが可能となった。もともと大阪府・大阪市が大阪北港の埋立地・夢洲にIRを整備するために国に強く働きかけてきたという経緯がある。

北港テクノポート線の概算工事費は約540億円で、そのうち202億円については受益者であるカジノの側に負担を求めると報じられている。埋立地の造成にあわせて建設された道路トンネルには、すでに新線の導入空間が用意されている。

この北港テクノポート線は、もともとの計画では夢洲から舞洲(まいしま)を経て新桜島までの路線であった。このため中之島線は新桜島で接続すべく、平成16年近畿地方交通審議会の大阪圏の鉄道のマスタープランをまとめた答申第8号に、京阪中之島線の西九条・新桜島への延伸構想が盛り込まれていた。それが、南港側から夢洲までしか延びないとすると、京阪が中之島線を新桜島まで延伸する構想は成り立たなくなる。そこで、改めて九条延伸による中央線との接続を模索したのであろう。

平成16年近畿地方交通審議会答申第8号付図。大阪都市部。
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今年から、近畿運輸局は、その第8号答申に代わる新しい鉄道網計画の審議を始めており、これを機に、京阪は、北港・夢洲へのルートを構成する新線構想を打ち出したのである。さらに、今年の2月には中之島線を九条からさらに西九条まで延伸する構想が報道された。西九条で、JRゆめ咲線(桜島線)に乗り換えることで、USJまでのルートが生まれることになる。

 

もともと平成16年の時点では、中之島線の延伸構想の主目的はUSJへのアクセスであった。京阪は大阪と京都の観光地を直接結ぶ路線で観光客の利用も多い。これにUSJを組み合わせるメリットは大きい。また、JR西日本によるJRゆめ咲線の夢洲までの延伸構想も聞かれ、これにより西九条乗り換えで夢洲へ到達できるとなると、九条とともに西九条へも延伸する必要性が浮上してきた。

カジノ計画の検討が始まったのと同時期に、大阪市の当時(平成25年)の橋下市長は、「2025年万博」の誘致を打ち出した。

大阪の北港には廃棄物で埋め立てた舞洲が完成しており、平成13年から「2008年オリンピック」を誘致し、メイン会場を舞洲に建設する計画であった。当時、その南隣に夢洲の工事が進んでいたが、この2つの島の開発計画が進まず広大な遊休地になりかねなかった。残念ながら、大阪へのオリンピックの誘致は実現しなかった。

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