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ゼロからわかる「クレプトマニア」万引きがやめられない人々

あの元マラソン選手の治療は失敗か?

驚きの再逮捕

元マラソン選手の原裕美子さんが先月、また万引きで逮捕された。

最初の逮捕は、昨年8月で、栃木県内のコンビニ店で化粧品や食品を万引き。その後、11月に、懲役1年執行猶予3年の判決を受けていた。

そして今回は、その執行猶予中の事件ということになる。報道によれば、群馬県内のスーパーでキャンディなど3点、382円相当を盗んだのだという。

執行猶予中の再犯となれば、通常は執行猶予が取り消され、本件で新たに裁判を受けることになる。すると、前回の懲役1年に加え、本件での懲役刑が加算されるため、単純に考えても1年以上の期間、刑務所に入ることになる。

人生を棒に振ることがわかっていて、わずか数百円の万引きをするなど、通常はそんな愚かなことはしないと誰もが思うだろう。

しかし、繰り返し逮捕されても、受刑しても、万引きをやめられない人々がいる。それが、「クレプトマニア(窃盗症、窃盗癖)」の人々だ。

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クレプトマニアとは

クレプトマニアとは、ギリシア語の「kleptein」(盗む)に、狂気を意味する「mania」をつなげた用語である。まさに、文字通り病的な窃盗を主症状とする精神疾患のことである。

世界保健機関(WHO)による国際疾病分類(ICD-10)では、クレプトマニアは、以下のように定義されている。

この障害は物を盗むという衝動に抵抗するのに何度も失敗することで特徴づけられるが、それらのものは個人的な用途や金儲けのために必要とされない。逆に捨ててしまったり、人に与えたり、秘匿したりすることがある。

つまり、病気の明白な症状として、①大して必要でもないものを盗むこと、②盗みをやめようとしてもやめられない、やめるための努力に繰り返し失敗する、ということが挙げられているわけである。

 

何とも不可解な病である。

わが国を代表するクレプトマニアの専門家である赤城高原ホスピタルの竹村道夫院長は、クレプトマニアについて「衝動性の障害として発生し、嗜癖問題として進行する」と述べている。

このように、衝動のコントロール障害という側面と、アルコールや薬物依存症のように「やめたくても、やめられない」という依存症的な側面を併せ持つ病態である。

クレプトマニアと摂食障害

クレプトマニアは、摂食障害、うつ病、アルコール依存症、自傷行為などと併存することが多いのも特徴である。特に、摂食障害との併存が目立っている。

摂食障害にはいくつかのタイプがあり、神経性やせ症(いわゆる拒食症)や神経性過食症などがある。

前者に関しては、過度の食事制限・ダイエットをするタイプ(摂食制限型)と、大食いをした後、口に手を入れて嘔吐したり、下剤を使用したりするタイプ(過食・排出型)がある。

摂食障害とクレプトマニアが類似しているのは、どちらも女性に多いということと、どちらも衝動のコントロールに問題があるという点である。また、いずれの障害も原因がはっきりわかっていない点も、残念ながら共通している。

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дека дураболин