イランを非難するイスラエルのネタニヤフ首相〔PHOTO〕gettyimages

「国際安保会議」の異常な緊張が示す、世界はいま戦争前夜という現実

きな臭さは「冷戦時代」以上との声も

中東情勢は一触即発

ミュンヘン安全保障会議が閉会した。毎年2月に開催される会議で、今年は16日から18日までだった。1963年の冷戦時代から続いており、国際会議の中でも最重要なものの一つと言われている。

今年も、各国首脳、閣僚、国連などの国際機関トップ、企業幹部、安保関係の専門家など600名以上が勢ぞろいしたが、どうも“安全”保障会議どころか、“危険”保障会議といった方が相応しいような有様だった。

〔PHOTO〕gettyimages

とくに中東情勢が一触即発であることが、誰の目にもよく見えた。

イスラエルのネタニヤフ首相のスピーチは、イランの暴力性をとくとくして語るもので、「イランがシリアに居座るのを許さない」「我々の決断の強さを試すようなことはするな」など、脅しとも取れる激しいイラン攻撃。

スピーチの後半には、イスラエル内で撃ち落としたというイランのドローン機の破片を演台の陰から取り出し、頭上に掲げて、「ミスター・ザリフ(イランの外相)、これが何だかわかるか? わかるはずだ、これはあなたのものなのだから!」とやった。

 

ところが、ザリフ外相は会場におらず、ホテル内の違う部屋で来客と会見中だった。

ザリフ氏はネタニヤフ首相が会場を出たあとに現れて、ネタニヤフ氏の一人芝居を「喜劇めいたサーカス」とバカにした。そして、続くディスカッションでも、イスラエルの政治を「暴力的」と激しく批判。こんな罵りばかり聞かされ続ける聴衆もたまったものではなかっただろう。

イランのザリフ外相〔PHOTO〕gettyimages

このイランとイスラエルの取っ組み合いに加えて、中東政策ではさらにロシア、アメリカ、EUの対立が際立ち、そこにトルコやクルド族までが食い込むので、情勢は複雑極まりない。

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