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野村克也、梅沢富美男らに聞く「もし明日死ぬなら、何をしますか?」

「そりゃあ、決まっているよ…」

ノムさん、サッチーを偲ぶ

■野球評論家・野村克也さん(82歳)の場合

明日死ぬとしたら?もう野球なんてどうでもいいんだ。82歳ともなると、夢も希望もないよ。願いはみんな一緒でしょう。苦しまずに楽に逝きたい、ただそれだけです。

人生で一番辛いのは、女房に先に逝かれたことだよ。昨年12月8日、午後2時。食堂に座っていて、急にテーブルに頭をぶつけて……。

お手伝いさんが「奥さんの様子がおかしい」と言ってきたので、背中をトントンと叩いて、「大丈夫か!?」、「大丈夫よ」。それが最後の会話。とりあえず救急車を呼んだけど、着いたときはもう息を引き取っていた。

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男っていうのは厄介な生き物だな。女房がいるときには何にも感じなかったのに、いなくなってから感じることが多い。『おおーい、コーヒー』って言ったって、誰も持ってこないし、実際に誰もいないんだから。いるといないでは、本当に家の中の空気がまるっきり変わっちゃう。

女房とは……最近はそんなことばかり考えている。やっぱり存在するだけでいいんだよね。

女房の存在感というものを、今さらになってひしひしとありがたく感じている。それで、俺もすぐに逝きそうになるんだよね。女房を追っかけて。そういう人って多くないか?今一番感じるのは、男は弱いってことだな。

俺の母親は俺が3つのときに夫が戦病死して、未亡人になって、それで俺と兄貴を育て上げた。そういうのを見ているから、女性の強さというのは、嫌というほど感じて生きてきた。

逆に父親が生きていて、母親が先に逝っていたら、父親は絶対に再婚していると思う。(配偶者と死別した)女性の再婚率と男性の再婚率とを比べたら、圧倒的に男性のほうが高いんじゃないか。

 

しかし、再婚するって言ったって、この歳だと誰も来ない。完全に一人だよ。誰かいい人を紹介してくれるかい(笑)。

ただ、息子夫婦が棟続きで『おーい』って声をかければ届く距離に住んでいて、息子の嫁がよくしてくれるから本当に助かる。まさに家族だね。

残る願いはただ一つ、苦しまずに眠るようにあの世へ行きたい。俺は去年くらいから、死について奥さんと話すようになっていたんだ。死ぬことへの恐怖はないけど、眠るように楽に逝きたいな、という理想はある。それはお互いに同じだった。ウチの奥さんはほんと苦しまずに逝ったよ。ああいうのがいいな。

俺の母親はがんになって64歳で眠ったから「がん家系」なんだよ。自分も死ぬときはがんだと思っていたけど、まだ生きている。体はどこも悪いところはない。

振り返れば、幸せな人生だった。好きなことをやって、好きに生活した。衣食住、何の不自由もなく。いずれ最後はお迎えが来るんだから、変に苦しむのは嫌だよ。

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