ADHDの息子の「スゴすぎるクセ」にどう向き合うかという大問題

どうにもグチが止まらない
かなしろにゃんこ。 プロフィール

「必殺・グチ返し!」の誕生へ

私はギャグマンガ家なので、毎日アホなことを考えて、面白おかしい経験を原稿に反映させていきたいのです。

そんななか、仕事にテンパっていたある日のことです。その日は息子と夫への不満、家計の不安が合わさって、私のストレスは頂点に達していました。そんな私の状況を一切察することなく、例の息子のグチが始まったのです。

 

耐えかねて、

「もうリュウ太のグチに付き合う心の余裕はないから、言うのやめてくれる?」

と伝えたことを皮切りに、ドドドドドドドーーーーッと私のグチが止まらなくなりました。

「お母さんのグチも聞いてくださいよ~」

とガンつけて絡んでいったら、意外とアッサリ「いいよ、聞いてあげる」と受け入れてくれたんです。

本来なら子どもに聞かせたくないレベルの“お金にまつわる暗い話”をはじめたら息子、黙る黙る……シーーーーン。自分にはどうすることもできない、大人の悩みだったからでしょう。ドン引きで「うん、うん」とうなずくだけ(笑)

でも私は、「人に話すと、問題の解決にはならなくても何故かスッキリするな」
と感じて、いい気分なのでした。

このときは、人の話を聞くのが苦手な息子も、私のグチに耳を傾けてくれました。
「お金のことで我が家は大変なんだ」と知ったからか、はたまた息子の気持ちがなえたのか。その日は大人しく過ごしていました。

発達障害の息子は、その特性から他人の気持ちを汲み取ることが苦手です。

私も普段から息子へ注意やダメ出しの会話はしても、“母親の気持ち”は伝えてこなかったことに気がつきました。

「嬉しいな」とか「楽しいね」とか、ポジティブな気持ちは意識して伝えてきました。でも一方で、「お母さんはツライ気持ちなんだ」とか「そんなこと言われると悲しい」など、マイナスの気持ちについて伝えることが少なかったのです。

「気持ちをくみ取るのが苦手な息子にこそ、しっかり自分の気持ちを言葉にして伝えないといけないな」と気づく良いきっかけとなりました。

「親も悩みを持っている」と分かってくれて、この日のグチ大会はいい結果でした。

漫画

それからは、息子のグチが長丁場になりそうなときは、

「お母さんも言いたい!」

とグチを聞いてもらう作戦にしています。

するとどうでしょう。

「人のグチは聞きたくないものだ」

と分かってきたため、自分のグチも短めになっていったのです!

わが家のグチ大会は、年々縮小しています。

息子が19歳となった今では、人間関係の悩みを親に話す回数は減ってきました。
今でも週に1度は、グチ大会になりますけどね。

息子も大人になって、人づきあいがだいぶできるようになってきました。ですが、大学校でも“干渉してくる人にイヤな思いをする”という悩みは続いています。

これから社会に出ても、人は生きている限り悩みが尽きることはありません。私と息子は共同生活をする者同士、今後もいい関係でお互いに慰め合って励まし合っていきたいな~と思うのでした。

編集:森祐子

※今回のマンガの一部は、私がポータルサイト「」に描いているコラムや、電子書籍『』(Gakken、アマゾンで購入可能)からアレンジして掲載させていただきました。こちらにもいろんなエピソードを描いていますので、よかったら見てください!