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『わろてんか』のモデルたち、実際にあったホンマにおもろい話

ドラマが10倍面白くなる

大阪発の朝ドラは毎回、個性的な設定で視聴者を楽しませてくれる。今回のモデルはお笑い帝国を築き上げた女傑。当時の大阪の演芸は東京以上に活気があった。どんな世界がドラマで描かれるのか。

放蕩夫と結婚

NHK朝ドラ『わろてんか』が絶好調だ。10月4日の第3話で視聴率22.3%を記録。第1週はヒロインを子役が演じたが、いよいよ主要キャストが出揃った。

ヒロインは若手女優・葵わかなが演じる、京都の老舗薬種問屋の長女・藤岡てん。相手役は、大阪の米問屋の長男でありながら芸人に憧れる北村藤吉(松坂桃李)である。やがて結婚し、寄席を経営するこの二人を軸に物語は進んでいく。

このヒロインは、吉本興業の創業者・吉本せいがモデルである。

せいの人生はまさしく波乱万丈だった。劇中、てんは3人兄妹の長女だが、実際のせいの生家は大阪の米穀商で、1889年(明治22年)に12人兄弟の三女として生まれる。

弟や妹たちの世話に追われる日々のなかでも、学問が好きで成績優秀だったと言われる。だが、進学の希望は叶わず、尋常小学校を卒業すると、大阪・船場の商家に奉公に出された。そして、18歳のときに、大阪の荒物問屋の次男・吉本泰三の妻となる。泰三は当時21歳。彼が、松坂桃李が演じる藤吉のモデルである。

 

せいは子だくさんだった。彼女自身は後年のインタビューで「20歳から33歳までに10人の子を産んだ」と語っているが、戸籍上では8人の子どもをもうけたとされる。だが、そのうち4人が成人する前に夭逝している。

せいの姑である吉本ユキは、嫁に辛くあたったという。

ユキはせいに、大量の厚地の綿織物をすべて手で洗うように命じる。あまりの重労働で、せいの両手の皮は剥け、タライの水が赤く染まったというエピソードが伝わっている。

ユキをモデルとした北村琢子を演じるのは女優の鈴木京香。朝ドラの定番となった嫁姑戦争が描かれることだろう。

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一方で夫の泰三は、姑にいびられる妻をいたわることはなく、芸人を連れ歩いて遊び回り、ときには旅興行についていくなど放蕩三昧だったという。『』によれば、せい自身は後にこう振り返っている。

「主人は家業を私に任せきりで、一年半旅に出たきりで帰ってきません。留守を預かる私にどうして不振の営業(商い)がつづけられましょう。やむなく荒物業は廃業し、店を畳んで主人の帰る日を里のほうで待つことにいたしました」

放蕩から戻った泰三は、せいの実家の居候となったが、いっこうに働かない。居心地が悪くなり、二人は実家を飛び出すと、安い部屋を借り、せいは針仕事の内職を始める。

ここでようやく泰三も動き始める。道楽で得た人脈や知識を生かして、寄席を買って経営しようと言い出したのだ。せいは自分の実家に頭を下げて、資金を借り、二人は寄席を手に入れる。せいが22歳のときである。

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